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移住の決め手は「自然体」。
人も暮らしもフラットな新生活

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻/旭市江ケ崎在住

EPISODE

東京暮らしはある意味“戦場”。自然体な雰囲気が決め手のひとつ

昌次さんの定年退職を機に、東京都板橋区からの移住を考え始めたという進藤さんご夫妻。

「東京は土地が狭いので、どうしても家が上下のある空間になって、立体的な暮らし方になります。でも、だんだん高齢になってくると、平屋のフラットな空間での暮らし方のほうがいいんじゃないかと思い、終のすみかを見つけるつもりで移住先を探しはじめました」と話す昌次さん。気候が穏やかで魚がおいしい場所だといいよね、と礼子さんと話しながら、静岡や千葉などで5年ほど前から物件を探していました。

礼子さんがインターネットで検索していたところ、たまたま旭市の物件がヒット。物件を見に来た際に感じた、まちの人の自然体な雰囲気に惹かれたと言います。

「房総とか館山とかいろんなところを回りましたが、なんだかピンとこなくて。でも旭市では、市役所の方もまちの方も皆さんすごく自然体で。気にかけてはくれるけれど、しつこく立ち入ってくることもないし、気を遣わせない。東京はいろんな方がいて、ある意味戦場みたいなところがあるんですが、ここではそれを感じませんでした」

あたたかで程よい距離感に魅力を感じたお二人は、中古の平屋を購入し、旭市での新生活をスタートさせます。

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ

陶芸に家庭菜園、書道教室の準備にと 充実したあさひぐらしを満喫中

「ご近所の皆さんも、とても自然に受け入れてくださいました。こちらに来てからは、市主催の生涯学習クラスで、陶芸教室や家庭菜園の教室に参加して、地域の方との交流を楽しんでいます。陶芸教室でつくったお皿やマグカップは、今年のお正月に東京にいる孫にプレゼントしました。先日は、家庭菜園で種から育てて収穫した大豆を味噌にする教室にも参加しました」

会社員時代はなかなか地域の方と交流する機会がなかったという昌次さんですが、活動を通してお友達も増え、来年も教室に参加したいと考えているとのこと。書家である礼子さんは、多世代交流施設「おひさまテラス」でも書道を通して地域の方々と交流しています。

また、東京にいる子どもさんやお孫さんも、遊びに行ける田舎ができたことを喜んでいらっしゃるそう。

「こっちに遊びに来たときには一緒に釣りに行ったり、自然の中で過ごしたり。孫たちはここで焼肉をするのが楽しみだって言うんですよ」

東京にいらっしゃるご家族のところと、気軽に行ったり来たりできるため、ちょっとした2拠点生活のような感覚で移住ができたのもよかったとお二人は話します。

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ

地域とのつながりを大切にしながら 世代を超えた交流も楽しみたい

東京では書道教室を営んでいた礼子さんは、今後、ご自宅でも書道教室をやりたいと考えています。

「書道歴は36年。いろんな技術や表現方法を持っているので、書道の楽しさを知っていただけるきっかけづくりができればと思っています。書道というと、学校で習ったようなイメージを持っている方も多いかもしれませんが、例えば今は『書道甲子園』という、大勢でダンスを踊りながら、掛け声をかけてパフォーマンスのように大きな紙に書くというものもあります。そういうことがやりたいという方がいらっしゃれば指導もできますし、ちょっとお話ししたり、遊びに来たりする感覚で、若い方にも気軽に来ていただけたら嬉しいです」

移住者交流会やおひさまテラスでの活動、生涯学習のクラスなどを通して、地域の方々との交流の輪を広げている進藤さんご夫妻。新しいつながりができることを楽しみながら、旭市でのセカンドライフを満喫しています。

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ

INTERVIEW

旭市のお気に入りの場所は?

自宅近くの袋公園には、散歩がてら足を運んでいます。春には桜並木やつつじ、初夏にはあじさいと目を楽しませてもらっています。池の周りにはおしどりやかもやアオサギが訪れ、夕方の景色も素晴らしいです。5月は池の上にこいのぼりが展示されたり、夏にはじゃぶじゃぶ池で孫が夢中で遊んだり、季節によっていろいろなイベントが開催されたりするのも楽しい。東京では味わえない、心の糧にもってこいの場所です(昌次さん)

地域とのつながり方は?

市主催の生涯学習の陶芸教室や家庭菜園に参加して、昨年は収穫したミニトマトをご近所さんにおすそ分けして食べていただきました。これからもいろいろな機会を活用して、地域に溶け込んでいきたいです。(昌次さん)

今は書道教室の生徒さん募集に向けて「おひさまテラス」でデモンストレーションを開催しているので大忙しです!(礼子さん)

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ

Living in Asahi Time.

Profile

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻/旭市江ケ崎在住

昌次さんの定年退職を機に、田舎の平屋でゆっくり過ごすためにご夫妻で旭市へ移住。書家である奥様の礼子さんは旭市で書道教室を開く予定で、紹介のために「おひさまテラス」でデモンストレーションを行うことも。昌次さんは市主催の生涯学習クラスで陶芸や家庭菜園に参加するなど、旭市での暮らしを満喫しています。

URL
https://www.instagram.com/egasakibabachan/

PHOTO SNAP

進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ
進藤昌次さん・礼子さんご夫妻 | 古民家であさひ

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