東京都江戸川区育ちの長井さんは、都内で会社員として働いていました。20年のキャリアを積み、仕事は順調。3年ほど前に府中市内にマンションも購入しており、生活に特に不満はなかったと言います。

「でも、40代になって、今の生活は幸せだけれど、この先は多分こういう未来だろうというのが見えてしまったんです。このまま人生終わるのかな、ちょっとつまんないな、と感じるようになって。今とは違う景色を見てみたいという思いから、なんとなく『移住』について考えるようになりました」

そして、趣味のサーフィンが楽しめる、海に近い場所で移住先を検討しているときに出会ったのが、旭市の移住・定住ポータルサイト「あったか！旭」のホームページでした。

「旭市には、サーフィンを始めた20代の頃によく来ていたんです。その時からいい印象はあったんですが、ホームページにサーフィンを楽しんでいる移住者の方が紹介されているのを見て、すごくいいなと思って。他のところではこんな風に移住を推奨しているページを見つけられなかったし。それでまずは電話で問い合わせをして、昨年7月に旭市を訪ねたときに、地域おこし協力隊の長江さんに旭市内を案内してもらって。10月には旭市へ移住しました」

「都内で広い家を持つのはなかなか難しいですが、ここでなら新築の一軒家も視野に入れることができるので、いい土地と出合えればとんとんと進んでいくんじゃないかと思っています。トレーニング用のウエイトのある道具なども気兼ねなく置けるようにしたいし、今は千葉市内に住んでいる両親をいずれこちらに呼ぶことも考えているので、これからいろいろと検討していきたいです」

そして、今では週３回楽しんでいるというサーフィンの腕をあげるのも目標のひとつ。

「だいぶブランクがあるので、移住を機にまたしっかりやろうかなと思っています。交流会で知り合った方と一緒に海に入ったり、会社にもサーフィンをやっている方がいて声をかけてくれたりするんですが、全然レベルが違うんですよ。以前いい波の来る場所に連れて行ってもらったんですが、大きすぎてびびっちゃいました(笑)」

大好きなサーフィンや海を通して、少しずつ交流を広げている長井さん。これからもっといろいろな方と知り合って、だんだん旭という街になじんでいきたいと話してくれました。